高校生でドラフト指名されて鳴り物入りで入団したものの、プロ野球の環境に適応できずそのままプロ野球人生が終わっていく・・・。
そんなケースを野球ファンとして今まで何回も見てきました。
あれは一体、どうしてなんだろうか??そう思ったら1つの答えにたどり着きました。
それがストライクゾーンの違い!
きっとここにあるんじゃないかな?と思ったりします。
ストライクゾーンの違いでそんな違うわけないでしょー。
高校野球もプロ野球も同じやん。
そう思う人もいるかもしれませんが・・・、
実際、ストライクゾーンは同じではないです。
もちろん、ルールでストライクゾーンはしっかりと定義付けされています。
ストライクゾーンは 「打者の肩の上部とユニフォームのズボンの上部との中間点に引いた水平のラインを上限とし、ひざ頭の下部のラインを下限とする本塁上の空間」 と決まってます。
しかし
アウトコース・インコースの際どいベース上ギリギリの部分と高めと低めに違いがあります。
高校野球・・・それも甲子園となるとかなり、そこの辺りがアバウト!
際どい部分はほぼほぼストライクとなります。
そのため、際どいコースを見送ってファーボールというのは少ないはずです。
そして、高め低めも広い印象がありますね。
もちろん、
ルールに違反しているわけではないです。
ルールに基づきながらもストライクゾーンの際どい部分は多めにストライクと判定しているのが高校野球です。
理由としてはもちろんあります。
それはそれらしい試合として成立させることと時間短縮のためです。
高校野球の球児たちはプロ野球選手ではないです。
そのため、完璧なプレーができるわけではありません。
すると・・・、
どうしても、実力差が浮き彫りとなり、実力校とそうでない高校との大量点差の試合が多くなります。
またストライクゾーンを狭くすると単純にファーボールが多くなります。
そうなるとファーボール狙いをする選手が現れたり、ファーボールを誘う戦略を立てるチームが増えてしまいます。
そうなると高校野球らしい試合から外れてしまいます。正々堂々と晴れやかな高校野球のイメージとは全く別です。
またギリギリのコースが全部ボール球になっちゃうと選手心理としてバットを振りにくくなるのです。
そうなるとボールを見極めるようになり、カウント数が多くなり、結果として試合時間が増えてしまう傾向があるのです。
甲子園球場も無料で貸し出ししているものではないので、
使用時間・使用期間が長ければ長くなるほどお金がかかってしまいます。
しかも、
ファーボールが多い試合でその日4試合とも延長試合となると大変です。
まず、審判たちの体力が持たない。
実は甲子園の審判たちは身体に当たっても痛くないように服の中にプロテクターなどを装備しています。
それをあの夏の炎天下の中・・・、
ずーーっとずっと立っているのですからね。
そりゃあ、ファーボールが続く長時間の試合ともなると大変です。
審判には攻撃守備の休みはないですからね。
しかも、間違った判定をしないようにずっと集中していないといけない。
もうこれは本当に大変です。
そういった環境下と比べるとプロ野球の審判は違います。
まず高校野球と違うのが、プロの審判団です。お金をしっかりともらって判定をしています。
そして、ナイターが多いので、日中と比べると比較的涼しいです。
さらにプロ野球選手たちの成績に、お金がかかっています。
だからこそ、高校野球みたいなアバウトな判定ができないのです!
際どいコースだとどうしもストライクとしかいえません。プロ野球ではしっかりと抗議できるのでアバウトな判定は自分自身の審判生活の終わらせてしまうからかもしれないからです。
その1つ1つに大きな責任が伴います。
そのため、プロ野球のストライクゾーンというのは狭くなりがちなのです。アバウトな判定なんかしたら、生活かかっている選手たちから総スカン食らうのです。
まーその結果。
投手たちのレベルが向上したり、バッターたちのレベルが向上したりするのですが・・・。
もちろん、このストライクゾーンに惑わされてイップスになったり、球速が遅くなる選手もいます。
よくアマチュア時代は最速150キロオーバーのストレートが謳い文句だったのに、
プロ野球に入るとそこから−10キロの球速になる選手は多いです。
これはストライクゾーンが狭いから、コントロールしようとして本来の投球を発揮できないためです。
それが原因です。
ストライクゾーンの広い、狭いには賛否両論ありますが、
僕は今まで通り、ストライクゾーンの広さは高校野球は広く、プロ野球は狭く。
それでいいんだと思います!
それにプロ野球と高校野球のレベルは違いますしね。
そんなこんなで今日はストライクゾーンについて思ったことを書いてみました!