秋といえばプロ野球ドラフト会議の季節ですねー(^_^)
日本シリーズや国際大会や明治神宮大会など、、、
日本野球界の盛り上がりゴトはたくさんありますが・・・
プロ野球ドラフト会議も非常に盛り上がります!!
ここで指名された色んな選手がプロ野球に進む・・・、まさにそれはプロ野球選手の誕生の瞬間なんです!
これは見逃し厳禁ですよねー。
甲子園で活躍したあの選手は?高校野球記録を持つあの選手は?大学で急成長したあの選手は?即戦力と言われる社会人野球のあの選手は?
・・・誰が指名されるかもう楽しみです(^_^)
このプロ野球ドラフト会議で指名されるしかプロ野球選手なる方法はありません。
ただこのプロ野球ドラフト会議・・・。
え?ルールとか知らないんだけど・・・っていう人も多いはず。
そこで今回は・・・
プロ野球ドラフト会議のルールをまとめちゃいましたよスペシャル!
意外と知らないことや抽選・順番についてや、耳慣れない言葉であるウェーバー制などについてまとめていきます!
ぜひご覧いただけますと幸いです(^_^)!
プロ野球ドラフト会議とは何なの?
プロ野球ドラフト会議とは、NPB(日本野球機構)が毎年、ペナントレース終了後に開催する新人選手獲得のために行われる選択会議のことです。
実は、正式名称を新人選手選択会議といいます。この正式名称を知らない人も多いんじゃないですかね??
ちなみにプロ野球ドラフト会議で指名できる選手の条件もあります。
- 過去に日本プロ野球の球団に入団したことがない
- 日本国籍を持っているか、日本の学校に在学経験がある
- プロ野球ドラフト会議の翌年3月卒業見込み
この3大条件が必要なのです。
そして、高校生と大学生がプロを志望する場合は、プロ志望届の提出が義務付けられているのです。
まぁ、正確に言うと日本高等学校野球連盟と全日本大学野球連盟に所属している高校生・大学生が対象です。
このプロ志望届を提出しないとプロ野球のドラフト指名を受けることができません。
また高校生・大学生の中には遊び半分でプロ志望届けを出す球児もいます。
思い出作りもいいですが、全然おもしろくなくWEB上に汚名が残るだけなのでやめたほうがよいと一プロ野球ファンとして思います。
メリットとしては、意志の不一致を避けられることです。
球団側としては指名したけど、入団してもらえなかったら折角の指名順を捨てることになります。
なんでプロ野球ドラフト会議は抽選があるの?
よくドラフト会議のスポーツニュースを見ていたら、プロ野球の監督さん達が前に並んで箱から引いた白い紙を開けてガッツポーズをする瞬間を見たことはありませんか?
www.youtube.com
まさにこんな感じですねー(^_^)!
プロ野球ドラフト会議での選手獲得は1巡目選手を獲得する入札抽選と2巡目以降に選手を獲得するウェーバー制に分かれます。
ちなみにアメリカのメジャーリーグでのドラフト会議は完全ウェーバー制です!
日本は違います(゚д゚)!何で違うの?と疑問に思う方もいるかもしれませんが・・・
その前にウェーバー制って何なの!?
と思う人もいるんじゃないですかね??
ウェーバー制とは・・・
1.直前シーズン終了時のチーム順位を基準とし、どの指名巡目でも常に、最下位のチームから順に選手を指名する 2.指名は即ち独占交渉権獲得を意味し、他チームとの競合(抽選など)は起こらない ウェイバー方式 - Wikipedia
wikipediaさんからの引用説明となります。
ちなみに・・・、
日本プロ野球のドラフトは以下の通りになっています。
●1巡目は全球団が希望の選手を同時に提出する入札抽選方式(被ったら再抽選) ●2順目以降の偶数巡目はウェーバー制(リーグ最下位順) ●3巡目以降の奇数巡目は逆ウェーバー制(リーグ最上位順) →2.4.6.8…巡目がウェーバー制 →3.5.7.9…巡目が逆ウェーバー制
なんで、最初からウェーバー制を導入しないで入札抽選方式なのか??
それはやっぱり、プロ野球も商業的なものですからねー。
甲子園やアマチュア野球で大活躍した人気があり、それだけでお客さんを呼べるわけです。お客さんを呼べるということは、その分・・・銭が入る。ぎょーさん儲かる。
そんな感じです。選手の給料とか「億越え」もおかしくないプロ野球。
運用費もハンパないプロ野球。赤字の球団もあるらしいプロ野球。
なので上位球団としては、ウェーバー制となって人気選手や有力選手を獲得できる機会をみすみす逃したくないのです。
そのため、一巡目の選手は入札指名抽選方式となっています。
そのため指名が被ったら抽選です。
抽選で引き当てたチームが選手を獲得して、外れたら別の選手を指名して被ったら抽選という流れで全チームが決まるまで続けます。
ちなみに今まで重複指名で1番多かったのは近鉄~メジャーでも活躍した野茂英雄選手と小池秀郎選手です。
ちなみに今までの重複指名の記録は以下の通り。
今年は清宮幸太郎選手に注目が集まりますね。
指名数 | 年 | 選手名 | 所属 | 交渉権獲得 |
8チーム | 1989年 | 野茂英雄 | 新日鉄堺 | 近鉄 |
1990年 | 小池秀郎 | 亜細亜大 | ロッテ(入団拒否) | |
7チーム | 1995年 | 福留孝介 | PL学園高 | 近鉄(入団拒否) |
6チーム | 1979年 | 岡田彰布 | 早稲田大 | 阪神 |
1985年 | 清原和博 | PL学園高 | 西武 | |
2007年 | 大場翔太 | 東洋大 | ソフトバンク | |
2009年 | 菊池雄星 | 花巻東高 | 西武 | |
2010年 | 大石達也 | 早稲田大 | 西武 | |
5チーム | 1986年 | 近藤真市 | 享栄高 | 中日 |
1988年 | 岡幸俊 | 高知商高 | ヤクルト | |
2007年 | 佐藤由規 | 仙台育英高 | ヤクルト | |
2007年 | 長谷部康平 | 愛知工大 | 楽天 | |
2013年 | 松井裕樹 | 桐光学園高 | 楽天 | |
2016年 | 田中正義 | 創価大 | ソフトバンク | |
2016年 | 佐々木千隼 | 桜美林大 | ロッテ | |
4チーム | 1966年 | 江夏豊 | 大阪学院高 | 阪神 |
1978年 | 江川卓 | 法政大 | 阪神 | |
1978年 | 森繁和 | 住友金属 | クラウン | |
1980年 | 原辰徳 | 東海大 | 巨人 | |
1983年 | 高野光 | 東海大 | ヤクルト | |
1991年 | 若田部健一 | 駒澤大 | ダイエー | |
1992年 | 松井秀喜 | 星稜高 | 巨人 | |
1997年 | 川口知哉 | 平安高 | オリックス | |
2001年 | 寺原隼人 | 日南学園高 | ダイエー | |
2006年 | 田中将大 | 駒大苫小牧高 | 楽天 | |
2007年 | 中田翔 | 大阪桐蔭高 | 日本ハム | |
2010年 | 斎藤佑樹 | 早稲田大 | 日本ハム | |
2012年 | 藤浪晋太郎 | 大阪桐蔭高 | 阪神 |
すごい名前が並びますが・・・、
全員がプロで活躍しているワケではないので、本当にプロというのは厳しい世界だなぁというのが分かりますね。
2巡目以降からはウェーバー制と逆ウェーバー制
2巡目以降からはウェーバー制となります。
簡単にいうと、最下位に近い順から選手を選んでいくというコトです。
あとよく質問に挙がるのがパ・リーグから選ぶんですか?それとも、セ・リーグから選ぶんですか?という質問です。
いちお、こちらは下記のようになっています。
会議開催年度のセ・パ交流戦に勝ち越したリーグ 1.で決定できない場合、会議開催年度のセ・パ交流戦の総得失点差が優位のリーグ 1.2.で決定できない場合、抽選 プロ野球ドラフト会議 - Wikipedia
クライマックスシリーズや日本シリーズの順位は関係ありません。
こちら・・・
現在の順位で仮定して指名順を見てみましょう。
セ・リーグ | |
1位 | 広島 |
2位 | 阪神 |
3位 | 巨人 |
3位 | DeNA |
5位 | 中日 |
6位 | ヤクルト |
2017年9月16日 21時58分更新 |
パ・リーグ | |
1位 | ソフトバンク |
2位 | 西武 |
3位 | 楽天 |
4位 | オリックス |
5位 | 日本ハム |
6位 | ロッテ |
2017年9月16日 21時58分更新 |
交流戦 1位 ソフトバンク 2位 広島 3位 西武 4位 阪神 5位 楽天 6位 オリックス 7位 DeNA 8位 中日 9位 日本ハム 10位 巨人 11位 ロッテ 12位 ヤクルト
まず交流戦ではパ・リーグが勝ち越しているので、
ウェーバー制ではパ・リーグの最下位に近い順から決めていきます。
下記のとおりです。
●ウェーバー制
ロッテ→ヤクルト→日本ハム→中日→オリックス→DeNA→楽天→巨人→西武→阪神→ソフトバンク→広島・・・という順
パ・リーグ最下位のロッテ、次にセ・リーグ最下位のヤクルト、そしてパ・リーグ5位の日本ハム、セ・リーグ5位の中日とこんな順で進んでいきます。
●逆ウェーバー制
広島→ソフトバンク→阪神→西武→巨人→楽天→DeNA→オリックス→中日→日本ハム→ヤクルト→ロッテ・・・という順
逆ウェーバー制はウェーバー制と逆で、まずはセ・リーグ1位の広島、次にパ・リーグ1位のソフトバンク、そしてセ・リーグ2位の阪神、パ・リーグ2位の西武とこんな順で進んでいきます。
これを繰り返して、全チームが選択終了となるのか、選択された選手が120人になるかでドラフト終了となります。
つまり、ドラフト会議で指名される選手数は120人と決まっているのです!
いちお・・・、1つのチームが指名できる選手は10人までなのですが、他のチームの指名選手が10人未満で120人に達していなければ11人以上の指名も可能となっています。
広島やDeNAなどは毎年、指名が多いイメージがありますね。
ドラフト会議っていうのは、スカウトたちの腕の見せどころです。
有力選手は全国に知れ渡っていてどのチームも獲得しようとします。スカウトじゃなくても素人でも少し野球かじったことのある人なら誰でも分かります。
けどドラフト会議の大事なのは4巡目以降です。誰も注目していない将来有望な選手を発掘するのがスカウト達の腕の見せどころなのです。
過去を振り返ると、あの世界で大記録を連発するイチロー選手はドラフト4位入団です。そして、2017年ペナントレースを制したソフトバンクの工藤公康監督はドラフト6位指名。
また逆にここで全くの無名選手を指名して、その後、うんともすんとも言わず退団して、スカウトどうなってるの?ということもしばしばあります。
日本ハムの大嶋選手は早稲田大学のソフトボール部からプロ野球の舞台に!
入団時は大騒ぎの大嶋フィーバーが巻き起こりましたが、その6年後の2017年になっても二軍暮らしが続いています。
また2009年ドラフト会議で西武にドラフト2位指名された美沢将選手。
全国的に全くの無名でしかも鹿児島の大学で全然、実績がないのにドラフト2位という高評価でした。
「大丈夫かこれ?西武のスカウトの目は節穴じゃないか?」
・・・とプロ野球ファンからたくさんの声が漏れました。
結果をいうとその通り、こちらもうんともすんとも言わず結局退団。
なぜ西武はドラフト2位指名という高順位で無名選手を指名したのか??意味がわからないと今でも言われているそうです。
ドラフト戦略というのは、今後のチームが強くなるか弱くなるかを大きく左右するので本当に大事です。
育成選手とは?
ドラフト会議が終了すると、次に始まるのが育成ドラフトです。
この選手は育成選手出身とかプロ野球でよく話題になりますが、その育成選手出身がこの育成ドラフトで指名される選手です。
プロ野球には支配下登録選手という枠があります。
これが1チーム70人と決められていて、この支配下登録選手が1軍の試合に出場できるのです。
育成選手というのはこの支配下登録選手に入らない選手で1軍の試合に出場できないです。そのため、練習や2軍での試合で結果を残し、まずは支配下登録選手を目指さなければなりません。
支配下登録選手に比べると給料も低く、ダメだったらすぐに切られる選手なので指名を拒否されることもあります。
指名拒否ってなんだ?
指名拒否というのはドラフト会議で指名されたとしても、入団合意に至らない場合は入団を断ることができることです。
ただ・・・、最近ではメジャーリーグを希望する選手が多いのでプロ志望届を出しているのにも関わらず指名拒否し、海外のチームと契約した場合は選手側にペナルティが課せられるようになりました。
なので、指名拒否することにもリスクが伴うのです。
ドラフト会議って何で始まったの?
理由は単純明快で不公平をなくすことです。
プロ野球ドラフト会議導入前の選手の獲得方法は、とにかくお金を積んでどの球団よりも先に契約するのが主流でした。
ただこれでは問題があったのです!!有力選手はお金があるところに流れるだけ。
つまり、弱いチームは弱いままの状態となってしまうのです。
そこで、1964年に西鉄ライオンズの球団社長がアメリカNFLを基にしたドラフト制度を提案して翌年から実施されました。
カタチでは不公平感はなくなったように見えますが・・・、
一時あった逆指名制度や自由獲得枠や希望枠入団や、現在もある育成ドラフトなどはあのオレンジの球団が提案した内容。また完全ウェーバー制でないことから、実はまだこの不公平問題は解決していないところが現状だと思います。
ドラフトの人間ドラマも注目
ドラフトには数々の人間ドラマがあります。
面白いですよー!
TBSの特番などで放送されたりもするのでぜひお見逃しなくー。
あとドラフト指名の一週間前からスポーツニュース番組は超注目ですね!(^_^)